産婦人科ニュース

自己血輸血について

自己血輸血とは、出血に備えて事前にご自身の血液を貯めておき、必要な時にその血液を輸血することです。主に対象となるのは、分娩時に出血が多くなる前置胎盤の妊婦さんです。その他にも稀な血液型の妊婦さん、分娩時に出血が多いと予想される妊婦さんは自己血貯血を考慮しますが、経腟分娩が予定される場合は保険適応にならず、自費になります。貯血した自己血には使用期限がありますので、手術の日まで、もしくは分娩予定日まで間に合うように採血のスケジュールを組みます。病状により1〜3回貯血します。

婦人科手術予定の患者さんでも、出血が多く見込まれる場合は、自己血を採取しています。対象になる患者さんにはお声がけします。

自己血採取の様子