検査技術課

部門の概要

検査部は、臨床検査技師の資格を持った者で構成されており、患者さんから提出された血液や尿などの成分分析、形態分析・分類を行う検体検査部門と、患者さんの体に直接触れて心電図検査や超音波検査などを行う生理検査部門があります。
病院においでになった患者さんは担当医師の指示で検査を行って、病気の有無や程度を調べることになりますが、その材料採取の為、患者さんには、「少し痛い思い」や、「少し動かないで」と、お願いすることがありますので、宜しくご協力お願いいたします。

検査部では担当部門を細分化し、それぞれに専門スタッフを配置して最新の検査機器を設置し、日々の精度管理や検査機器のメンテナンスを徹底しています。また、電子カルテシステムと連携した検査システムを運用することで、検査の依頼、検体採取、検査実施、結果報告を正確で、迅速、スムーズに実施できる体制を整えています。
担当医師から説明される検査結果を安心してお聞きくださいますようお願いいたします。

業務内容

生化学・血清検査部門

血液、尿、体腔液などの化学的成分分析を行います。血(尿)糖検査、コレステロール・脂質検査、電解質分析、肝炎ウィルス検査、アレルギー物質検索・・・・・など、令和4年実績で院内実施項目数491項目、952,619件の検査を、多項目自動分析機装置を用いて検査実施しています。

血液検査部門

血液に含まれる血球数(赤血球・好中球・リンパ球・血小板)や赤血球中ヘモグロビン量の測定、血液像(血球形態)検査、血液凝固能検査を実施しています。令和4年実績で院内実施項目数113項目、296,139件を、多項目自動分析機器装置を用いて検査実施しています。血液像は肉眼顕微鏡検査を併用しています。

一般検査部門

尿・糞便・体腔液に含まれる尿糖、尿蛋白等の半定量測定(-・+・1+・2+・・・)、尿沈渣検査(尿中血球・細胞・結晶などの有形成分確認)、糞便中潜血検査、糞便中虫卵検査、体腔液成分の半定量検査と有形成分確認検査を実施しています。令和4年実績で院内実施項目数222項目、279,942件を、多項目自動分析機装置を用いて検査実施しています。尿沈渣は肉眼顕微鏡検査を併用しています。体腔液有形成分確認は肉眼顕微鏡検査で確認します。


※生化学・血清・血液・一般各部門では、院外委託検査の受付を令和4年実績で1,474項目、43,525件行い、外部施設への検体送付、結果取り込み、報告作業を行っています。

輸血検査部門

血液を用いて血液型検査、各種血液型関連抗体検査、交差試験(輸血実施前の適合血確認検査)を実施しています。令和4年実績で院内実施項目数30項目、15,242件を、多項目自動分析装置や用手法で実施しています。

細菌検査部門

血液、尿、糞便、痰、各種擦過物(清潔な綿棒で咽頭、鼻腔、膿様部等を擦過したもの)から細菌やウイルスの検出や、検出された細菌やウイルスに有効な薬剤の検索をします。
当院では、コロナウイルス抗原検査・PCR検査の担当部門になります。令和4年実績で、抗原検査1,445件、PCR検査6,690件実施しました。

生理検査部門

心電図検査、肺活量検査、超音波検査等の患者さんに電極を付けたり、探触子で触れる事で、心臓や肺の状態の確認や、体の内部を超音波画像で確認します。「体の力を抜いて動かない事」や「体位の変換」をお願いする事があります。肺活量検査では患者さんに可能な限りの呼気をお願いする為、掛け声をかける事となりますのでご協力下さい。生理検査部門では、その他に神経や筋肉の状態、耳の聞こえ方の検査や、脳波測定も行っています。令和4年実績で60項目、21,249件の検査を実施しています。