院長あいさつ

 当院は毎日500人を超える外来患者さんが受診され、年間2,500件を超える救急車搬送を受け入れる、地域に密着した急性期病院です。仙台の地域医療の一翼を担うばかりでなく、周産期医療や整形外科の診療では県内各地から患者さんを受け入れています。

 当院は今年で開院百周年を迎えます。以前は仙台駅近くの清水小路にありましたが、隣接地への仙台市立病院移転に伴い昭和57年に八木山地区に移転し現在に至ります。昨年、日本赤十字社と宮城県との間で当院とみやぎ県立がんセンターとの統合に向けた基本合意が交わされました。両病院ともに施設の老朽化が著しく施設・設備を刷新する必要があり新病院の建設が強く望まれています。一方で統合後の新病院建設候補地として現在地から離れた場所が提示され、設置母体の異なる組織の統合という困難な課題が待ち受けます。さらに当院の抱える経営上の課題があり、現在の経営を大幅に改善することが当院存続の必須要件になっています。

 当院を取り巻くこのような諸課題の解決に取り組みながら地域医療に貢献し続けることで、今後も患者さんとご家族のために歩んでいく所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

仙台赤十字病院
院長 八重樫 伸生