診療放射線技師 採用情報

現在の募集状況

業務内容

1日の業務スケジュール

放射線科部での1日の業務スケジュールは、概ね以下のようになっています。
始業時には、スタッフ全員が集まり、当日の業務担当の確認や業務に関する情報共有を行います。午前中には、外来の患者さんの撮影が多く行われます。
昼休憩については、お昼の時間帯にも患者さんが撮影にいらっしゃるため、交代で休憩を取ります。
午後になると、外来の患者さんの撮影件数も落ち着いてくるため、病棟の入院患者さんの撮影や当日撮影した画像の確認(検像作業)、翌日検査の内容確認等を行います。
17:00以降は当直時間帯となっていて、当直者が救急患者対応を行います。

学会等への参加

放射線科部では、各種学会や研究会への参加を推奨しています。
近年では、毎年当科部スタッフが発表や座長といった形での参加により様々な活躍をしています。学会や研究会への参加には、自分の知識を深めることができるということの他に、同分野で頑張っている他施設の方々と出会うことができるというメリットもあります。
学会等に対して敷居が高いイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、コロナウィルス蔓延によりWEB開催の学会や研究会も増えており、以前に比べて気軽に参加しやすい環境となってきています。また、病院から自己研鑽をサポートする制度(旅費等)もありますので、是非学会等に参加し、様々な情報に触れてみてください。

米国学会で受賞する様子

体制

勤務体制(スタッフ)

  • 放射線科部(撮影部門)
    • 診療放射線技師13名(男性8名、女性5名)
    • 看護師(内科看護師1名)
    • 受付事務2名
  • 放射線科(診療科)
    • 放射線科医常勤1名
    • 応援医師3名

勤務時間

当直・日当直体制

  • 平日は(日勤終了後)17:00から翌日12時まで当直フレックス勤務
  • 土曜・休前日は8:30から翌日8:30まで日勤・当直勤務
  • 日曜・休日は8:30から翌日12:15まで当直フレックス勤務
  • 月に3,4回の当直・日当直勤務

モダリティ・業務担当

業務は一週間ずつモダリティを交代して担当しており、幅広い検査に触れることができます。3TMRI、マンモグラフィ、核医学・血管撮影は数人のグループで担当しているモダリティで、専門性を持って検査に臨んでいます。
当院は整形外科下肢領域と周産期医療という特色があります。帝王切開の患者さんの術前術後の検査、NICU専用のポータブル装置での撮影があります。外来では整形外科の患者さんが多いため、一般撮影、MRIは整形外科下肢領域をよく撮影しています。CT担当は二人体制で、ルーチン撮影の他、CTアンギオ、心臓CT、大腸CTなど特殊な撮影もあり、3D画像、MPR作成など、ワークステーションでの画像処理も行っています。健診の胃透視は技師が撮影し一次読影を行い、乳房撮影は女性技師が担当して、外科読影カンファにも参加しています。

一覧
一般撮影 2台 フジフィルムメディカル(DR)島津製作所(管球)
CT 1台 SIEMENS SOMATOM Definition AS+
CTワークステーション 2台 SIEMENS Syngo via/アミンZIOステーション
MRI 2台 SIEMENS MAGNETOM Symphony (1.5T)/Trio A Tim (3T)
乳房撮影 1台 Hologic Selenia Dimensions Avia3000
X線TV 3台 島津製作所 2台/富士フィルムヘルスケア1台
ポータブル撮影 4台 島津製作所 (一般病棟/手術室/完全病棟)/富士フィルムヘルスケア(NICU)
外科用イメージ 2台 SIEMENS/島津製作所
核医学 1台 SIEMENS Symbia T2
血液撮影 1台 Philips Allura Xper FD20
骨密度 1台 Hologic
歯科撮影 1台 アクシオジャパン(パノラマ)/ACTEON(デンタル)

教育・自己研鑽支援体制

日本診療放射線技師会の生涯教育システムをベースに当院キャリアラダーシステムを作成し、キャリアアップシステムを導入しています。一年目より一般撮影、ポータブル、CT、MRI、透視検査、骨密度と一通りの撮影を習得し、のち3TMRI、核医学・血管撮影、マンモグラフィ(女性)と希望のグループに属して専門性を高めることができます。
院内では感染対策、医療安全などいろいろな研修会があり学ぶ機会が与えられています。また、各学会やモダリティの研究会などに参加し知識を高めていますし、そして学会発表はもちろんのこと、座長や研究会世話人を務めるスタッフも多くいますので、高いレベルでの専門知識に触れられると思っています。認定資格を取得、講習会を受講、などキャリアアップを推奨しており、実際認定資格を持ち様々な分野で活躍をしています。

新人教育

放射線科部では、日常業務に必要な放射線撮影技術を習得し、実践できるよう、数カ月間の新人研修期間を設けています。新人研修の達成目標は、スタッフや患者とコミュニケーションを取り、撮影指示に従い1人で撮影を行うことが出来るようになることです。新人研修は、業務の難易度や重要度を考慮して組まれたスケジュールに沿って行われ、期間中は基本的に2名程度の研修担当者が専属で指導を行います。研修の進捗状況は、項目ごとに記録を行っており、出来ていること・出来ていないことを“見える化”することで研修の予習・復習に役立てています。また、週に1度、課長を交えた振り返り時間を設けており、業務やその他困っていることを相談しながら研修を進めていける環境を作れるよう心掛けています。

新人研修スケジュール

先輩からのメッセージ

メッセージ1【入職3年目】

入職してから三年目です。医療や工学系に興味がある中で、放射線技師という職業を知り、志すようになりました。そして、学生時代過ごした仙台という地で働きたいと思い仙台赤十字病院に入職しました。今でも日々勉強中です。
日常業務でわからないことや困ったことがあるときは、先輩方がわかりやすく指導してくださりますし、働きやすい環境だと思います。
毎日地下鉄で通勤しています。日本一標高の高い地下鉄駅「八木山動物公園駅」から歩いて10分ほど。興味のある方はぜひ一度見学に来てください。

メッセージ2【入職1年目】

放射線技師として働いて、もう少しで一年が経とうとしています。初めの半年間は様々なモダリティの研修を受けて、12月から当直業務が始まりました。研修の期間は先輩放射線技師に付きっきりで教えていただき、着実にステップを踏むことが出来ました。初めの頃は出来ない事や分からないことだらけで働いていけるのかと不安な毎日でした。しかし、先輩方がいつも気にかけてくださり、助けて頂きながら知識や技術を身につけることができました。
私の生まれは福島県で、群馬県の大学を卒業して仙台に来ました。あまり馴染みの少ない場所での新生活に不安を感じていましたが、周りの方々に支えられて日々順調に過ごしています。
まだまだ自分一人ではできない事や分からないことはたくさんあるので、より良く業務をこなせるように知識を深め、経験を積んでいきたいです。

各種認定や資格などの取得状況/主要なチーム活動など

QC活動

放射線科部はQC(Quality Control)活動に参加しています。QC活動は品質向上を実現する目的で行われます。また、統計的な改善手法で数値化して物事を捉えるので、客観的に状況を把握することが出来ます。現場のスタッフが自主的に改善内容を議論しますので、スタッフのやる気アップや業務の効率化にもつながっております。また、部署の境界を越えて多職種で取り組むことにより、情報共有や、思考の多様性が可能になります。医療分野においても、品質の向上や維持、不具合の原因分析など、重要な役割を果たすQC活動に参加することで、患者サービスの改善、精度の高い画像作成、安全で安心な検査を日々提供していきます。

放射線防護グループ

装置の更新時等に撮影線量や透視線量の実測やシミュレーションを行い患者被ばくの把握を行っています。また、医療従事者の水晶体被ばくと放射線防護眼鏡の線量低減効果の研究も行っており、整形外科医、泌尿器科医、放射線技師で行った研究を英語論文で発表し、病院内外に研究成果を報告しております。

大腸CT検査グループ

大腸CT検査は、大腸内視鏡通過困難な症例における代替検査や大腸がんにおける術前検査として行われる検査であり、当院でも2015年より検査受け入れを開始しました。
大腸CT検査では、炭酸ガスの送気や診療放射線技師による1次読影レポートの記載など、他のCT検査とは異なる業務を行っています。そのため、運用開始当初は2名の専属スタッフが検査を担当していましたが、現在では、マニュアル等も整備され、検査を担当するスタッフは5名まで増えてきています。将来的には、当科部のスタッフ全員が検査に携われることを目標として、消化器内科医師と連携し検査体制の構築に取り組んでいます。

炭酸ガス注入器:PROTOCO2L (エーディア)
ワークステーション:Ziostation2PLUS (アミン)

放射線業務従事者の被ばく管理

放射線技師、医師、看護師など、放射線業務に従事するスタッフは、個人線量計(ガラスバッジ)を装着し、被ばくの管理をしています。放射線管理者が毎月の線量報告書を確認し、数値が高く出た場合には検査時の被ばく防護対策等について介入しています。また、プロテクターや防護眼鏡を整備し、適正使用を働きかけています。スタッフが安心して放射線業務に従事できるよう、体制を整えて管理を行っております。

救護班活動

日本赤十字社の救護活動は、災害が発生し、救護活動が必要と判断される場合や、被災地となった都道府県等から要請があった場合に、その都道府県にある支部を主体として実施します。救護班は、医師1人(班長)、看護師長1人、看護師2人、主事(事務)2人の計6人を基準に編成し、被災地の状況に応じて、ここに薬剤師、助産師、放射線技師等を加えて派遣します。また、被災地での活動では、DMAT(災害派遣医療チーム)と連携する場合もあります。(日本赤十字社HP医療救護)
我々放射線技師は、主に主事として救護訓練を行っています、そして放射線災害(原子力災害)に向けての訓練、研修会にも参加しています。当スタッフもこれまで5名が仙台赤十字病院救護班として、またDMAT隊員として訓練に参加しています。実際令和元年台風19号災害時避難所に救護、アセスメントに出動しています。

認定資格

取得一覧
資格・認定 団体名 人数
検診マンモグラフィ撮影認定放射線技師 日本乳がん検診精度管理中央機構 5
診療放射線技師基礎講習画像等手術支援 日本診療放射線技師会 2
放射線管理士 日本診療放射線技師会 1
放射線機器管理士 日本診療放射線技師会 1
シニア放射線技師 日本診療放射線技師会 1
第一種放射線取扱主任者 環境省原子力規制委員会 1
骨粗鬆症マネージャー 日本骨粗鬆症学会 1
赤十字救護班研修会受講・サポートメンバー 日本赤十字社 4
赤十字原子力災害対応基礎研修修了 日本赤十字社 2
こころのケア指導者 日本赤十字社 1
赤十字ベーシックライフサポーター 日本赤十字社 1
日本DMAT隊員 厚生労働省 1
原子力防災基礎研修修了 内閣府 1
福島災害医療セミナー修了 福島医科大学 1
放射線医薬品取扱いガイドライン講習会修了 日本核医学会・日本核医学技術学会・日本診療放射線技師会・日本病院薬剤師会 3
塩化ストロンチウム89治療安全取扱講習会修了 日本アイソトープ協会 3
死亡時画像診断(Ai)研修会修了 日本医師会・日本診療放射線技師会・Ai学会 1
精度よくDXA測定を行うための講習会修了 (財)骨粗鬆財団 1
ピンクリボンアドバイザー初級 認定NPO法人乳房健康研究会 1
第一種放射線取扱主任者試験合格 公益財団法人原子力安全技術センター 2
BLS講習会受講修了 仙台赤十字病院 11