産婦人科ニュース

子宮頸部組織診について

先日は頸がん検診の結果のみかたについて述べましたが、今回は精密検査(狙い組織診)についてご説明します。

頸がん検診でLSIL以上の要精検となった場合は、組織診を行います。具体的には、子宮頸部にお薬をつけて、コルポスコープという拡大鏡で上皮の変化を観察します。変化がみられた部位(病変部)を生検鉗子で採取します。採取する組織はマッチ棒の先程度の大きさです。止血剤を散布しタンポンを入れて終了します。まれに出血が多く縫合を必要とすることもあります。病変部が奥まって確認できない場合は頸管内の組織をこすり取るようにして採取します。採取した組織は病理検査に提出し、約2週間で結果が出ます。

当院では組織診の必要な患者さんは「コルポ外来」での診察を原則としています。対象の方にはお声がけします。