産婦人科ニュース

ホルモン補充療法について4

ホルモン補充療法で気を付けなければならないこともあります。

・不正性器出血や乳房痛・・・お薬の使い方を工夫することで軽減することができます。
・乳癌・・・心配されることが多いですが、乳癌リスクに及ぼす影響は小さいことがわかっています。
乳癌リスクは主として併用される黄体ホルモンの種類とホルモン補充療法の施行期間に関連することがわかっています。
長期間の施行(黄体ホルモンあり/なしでそれぞれ5年/7年以上)となっても乳癌リスクの上昇は生活習慣関連因子によるリスク上昇と同等かそれ以下であるとされています。
・動脈硬化・冠動脈疾患・・・お薬の組み合わせやホルモン補充療法を開始する時期で影響が変わってきます。
・静脈血栓塞栓症・・・お薬の種類によっては気を付ける必要があります。

ご心配な点は外来でご相談ください。