残念ながら全妊娠の15~20%に流産がおこるといわれています。その8割が妊娠12週までの流産です。流産した場合、妊娠組織は自然に体外へ出血として出てくる場合もありますが、症状がなく子宮内に妊娠組織がとどまる場合もあります(稽留流産)。稽留流産の場合、つわりが残っていることも多く、健診にいらして初めて判明することがあります。
初期の流産では、流産手術をするか、自然排出を待つ待機療法をとるかの選択肢があります。後期の流産(妊娠12週以降22週未満)では、手術ではなく子宮を収縮させて分娩という方法をとります。
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