臨床工学技士 採用情報

現在の募集状況

業務内容

「臨床工学技士は機器の点検で油が付き、病院内を駆け巡って汗をかき、思い通りの治療ができないときには涙を流して白衣を汚す」。私の理想の技士像は今でも憧れている先輩技士です。当時勤務していた病院は解離性動脈瘤の急患を24時間受け入れていました。心臓を止めるために人工心肺装置を操作しますが、操作する機械の先には常に患者さんがいることを教えてくれたのが先輩でした。手術が未明までかかることは日常です。電車の始発まで先輩と公園で反省会をするのがルーチンでした。先輩は豪快かつ少し涙もろく、患者さんの命を救えた朝は達成感から一緒に笑い、救えない日は一緒に悔し涙を流しました。その時に必ず先輩がご馳走してくれた缶コーヒーが格別に美味しく、甘いコーヒー味もあれば、しょっぱいコーヒー味もありました。今でも当時の缶コーヒーの味を忘れられません。皆さんも一緒に色々な味の缶コーヒーを飲みましょう!

臨床工学技士の1日(透析室業務)

青:早番勤務者 赤:遅番勤務者 黒:両者)

7:30 始業、人工透析の準備/人工透析を行うために必要な透析液の供給準備と人工透析回路・人工腎臓を準備します。

8:30 始業、午前の人工透析開始/二人一組で人工透析を開始します。患者さんに針を刺し、人工透析装置を操作し患者さんに治療を行います。

9:30 一日の業務を円滑に行えるようにミーティングを行います。

10:00 患者さんとコミュニケーション/人工透析が安全に開始されているかを確認すると共に、患者さんの状態・愁訴等ないかを確認するために患者さんと日頃のお話をしながら確認します。並行して午後の人工透析の準備をします。

11:00 休憩

11:30 休憩

12:30 午前の人工透析回収と午後の準備/人工透析の終了及び回収・患者情報の処理等を行います。また午後の人工透析の準備を行います。一番慌ただしい時間帯です。

13:30 午後の人工透析を開始します。午前中と同様に二人一組で人工透析を開始します。(午後に透析がない日は人工透析装置の日常メンテナンスを行います。)

14:30 患者さんのデータを収集、解析をしたり、検討会の準備

16:00 終業、帰宅

17:00 午後の人工透析回収/午後の人工透析の回収を行い、後片付け、明日の準備をします。

18:30 終業、帰宅

学会等への参加の様子

学会に参加する理由には、「自身の研究成果を世に公表できる」、「自分と同じ研究をしている人たちと意見交換ができる」、「最新の情報が得られる」、「人脈が広がる」などがあります。当課の若手技士たちは、日々の業務の中で時間を見つけて積極的に研究しています。そして、一生懸命にデータをまとめて発表をしています。参加費、宿泊費、旅費は病院から全額支給されますので安心してください。

海外の学会に参加することも可能です。海外学会への参加は、英会話の勉強、英語でのスライド作成など、それなりの覚悟と時間が必要です。しかし、いざ参加をすれば、大きな学会会場に驚き、展示会場では最新技術の医療機器を見て回れます。参加証にはドリンクチケットが綴られており、ビールやワイン、カクテルを片手に展示会場を探索できるのは海外学会ならではの楽しみです。また、海外学会では一週間ほど海外に行ける楽しさがあり、学会によっては観光ツアーがあります。海外学会は最新の知見を学べ、アフターファイブは日頃のストレス発散ができる良い機会となります。当課では海外へ羽ばたく臨床工学技士を応援しています!!

臨床工学技術課の特徴

当院の特徴には、従来からの伝統看板である総合周産期医療、宮城県有数の手術件数を誇る整形外科が挙げられ、仙台市都心部を見下ろす八木山のてっぺん手前にあります。八木山のてっぺんには、東北最大級の八木山動物公園と、向かい側には遊園地の八木山ベニーランド(CMで流れる特徴的な音楽は宮城県民で歌えない人はいない、らしい)があります。仙台赤十字病院の最寄駅は八木山動物公園駅ですが、開設時は「日本一標高の高い地下鉄駅」と認定されています。仙台城址などがある青葉山(標高144mの小山)も近く、仙台62万石藩主、伊達政宗公が築いた青葉城跡では騎馬像姿の伊達政宗が鋭い眼光で仙台市民を見守っています。

臨床工学技術課は、令和4年2月受審の病院機能評価でS判定をいただきました。院内での適切で安全な医療機器管理、医療機器を介した感染予防対策、学会発表や研究への取り組みが評価され、課員全員で勝ち取ったS判定です。「臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修」に関しては課員15名全員がすでに受講申込みを完了し、実技研修を終えた技士は令和4年度より、新たに麻酔アシスタント業務を始めました。令和5年度からは内視鏡カメラ保持業務への参画が決定しています。今後も病院から高い評価をいただき、更なる業務拡大と人員増加を行い、未来の臨床工学技士の卵の受け皿を見据えた組織つくりに努めて行きます。

当課は、学会発表や専門資格の取得などの学術活動を推奨しており、サポート体制も整えられています。また、男女共同参画の体制や取り組みを推進します。

先輩からのメッセージ

宮沼哲(東北文化学園専門学校出身 2018年入職)

可能性は無限大

当院には臨床工学技士が男性10名、女性5名( 2023年1月時点)在籍しており、年齢も20代から50代と幅広く個性豊かな人物が揃っています。病院の規模を考えると少し人数が多いと思われるかもしれませんが、その分他施設ではあまり行っていない様々な業務に携わっています。例を挙げると、NICUでの保育器・人工呼吸器の保守点検管理や特殊治療の補助、仙骨神経刺激療法外来、消化器内視鏡検査・治療の介助、赤十字病院特有の救護班活動、最近注目されている麻酔補助業務等、様々な仕事があります。

私はというと、現在いくつかの業務をローテーションしながら、循環器業務を習得するべく特に心カテやペースメーカー関連の仕事に邁進しております。
また、当臨床工学技術課では学会参加、研究発表、各種認定や資格の取得が推奨されており、それが人事評価の一つにもなっています。したがって、そのような事を考えている方や色々な仕事をしてみたいと考えている方にはうってつけの職場だと私は思います。
是非一緒に働いていただける方お待ちしています!